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ゲーム内ではほとんど出てこないフィオナの両親だけど、この二人の存在ってデメントというゲームを考えていく上で無視することできない重要な存在だよな。 公開されていない部分での謎が多いため、余計に想像を掻き立てられるんだけど、この二人にはかなりドラマチックな展開があったと私は考えている。 ベリ家のしきたりを放棄して普通の人間として生きようとしたウーゴ。 そしてそんなウーゴを愛したエイラ。 これだけでも相当ドラマチックじゃね? 冷静に考えてみて驚くのは、エイラは元々研究のためにベリ城を自分の意思で訪問してたことなんだよな。 公的か私的かはわからんけど、とにかくエイラは錬金術の研究のためにベリ城を訪問していた。 てことは、ベリ家が錬金術を長年に渡って実施してきたという事実は少なくともベリ家だけの秘密ではなかったってことだよな。 どの程度社会が認識してたかはしらんけど、錬金術の研究をしていた学者たちにとってベリ家ってのはそこそこ有名な存在だったってことか。 アウレオルス=ベリって人は中世の高名な錬金術師だったらしいから、そのへんで歴史的にも元々有名な家系だったってことになるのかもね。 とにかくエイラは錬金術の研究のためベリ城を訪れていて、その中でクローンのウーゴと知り合い二人は恋に落ちた。 そして二人は駆け落ち状態でベリ城を脱出し、アメリカへと渡った。
別項目でも少し触れたけど、ホムンクルスの生成のためには苗床が必要らしい。 で、より人間に近いホムンクルスを生み出すためには苗床として人間の胎盤を使用するのが理想なんじゃないかと勝手に考察した。 人間の胎盤イコール女性の子宮ってことだな。 エイラという女性は、クローニングには欠かせないホムンクルス培養の苗床に利用されるために、うまーいこと言って呼び寄せられたんじゃなかろうか? 苗床に利用されるってことは、まあ普通に考えて無事な姿で帰れるとは思えんよね。 そこにウーゴとエイラのドラマがあったんじゃないか?
ウーゴ「エイラ。実は君に話さなくてはならないことがあるんだ」 エイラ「私はここから生きて帰れない・・・そうでしょ?」 ウーゴ「エイラ、君はどうしてそれを・・・!?」 エイラ「この城に来て錬金術の実体を知っていく中で、私がここへ招かれた理由はひょっとして・・・って思うようになったのよ」 ウーゴ「それに気付いていながら何故ここを逃げ出さないんだ?君は殺されてしまうんだぞ!?」 エイラ「・・・・最初はそうしようと思った。けれど、クローンとしての宿命を背負わされたあなたを見ていて、私はあなたのそばに少しでも長くいたいと思うようになったのよ。それにあなたの研究のために私の身体が使われるなら、この命決して惜しくはないわ」 ウーゴ「エイラ・・・!君は・・・!」 エイラ「ウーゴ。あなたを愛しているわ」 ウーゴ「・・・・私もだよ、エイラ。クローンであるはずの私に人間と同じ感情を持つことが出来るなんて。君に出会ってこれが愛というものなんだと知ることが出来たよ」 エイラ「私にはあなたがクローンだって構わない。ウーゴという一人の男性のことを心から愛してしまったのよ」 ウーゴ「ありがとう、エイラ。・・・・城を出よう。二人で逃げよう!」 エイラ「ウーゴ・・・・」
なーんてやりとりがあったかどうかは知らんけど、二人が愛し合った過程にはこんなドラマがあったと思うんだよなあ。 人間とクローンの愛。 とても素敵な物語になりそうな悪寒。
そんな二人もゲームの中じゃ無残にヌッ殺されちゃうわけですがw
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