フィオナを用いて、クローンではないリカルド・オリジナルを生み出そうと考え始める。

「産みなおす」ということはクローンを作ることとは別の意味なのか？
フィオナに産みなおしてもらうことによって、リカルド・オリジナルが誕生するとリカルド本人は思っている。
それは従来のクローン製法とは全く異なるもので、作り出そうとしているものも普通のクローンとは全く別物なのか？

リカルドがウーゴを襲撃した当初の目的は、ウーゴのアゾートを奪うことにあった。
それはアウレオルス＝ベリのクローンとして不完全な自分を、完全体のクローンにするために、不足していたアゾートをウーゴから回収するためだ。
最初はそのつもりだったみたいだが、襲撃の際にフィオナの存在を初めて知ったリカルドは、自分に不足していたアゾートを補うのではなく、フィオナによって一からもう一度自分を作り直してもらおうと考えたと思われる。
恐らくリカルドはフィオナを見たときに、アゾートはホムンクルスに吹き込むことによって継承する以外にも、普通の男女の交配によっても引き継がれるということを知ったのではないかな。
つまり、フィオナとセックルすることによって子供をもうければ、その子供にはフィオナに受け継がれていたアウレオルスの正統なアゾートが自然に継承される、と考えたのではないだろうか。
フィオナとリカルドの子供こそが、リカルドの言うリカルド・オリジナルのことだったのではないだろうか。
それは結果的にアウレオルスのアゾートが正統に継承されることになるわけだから、アウレオルスのクローンと言えばクローンになるかもしれない。
しかし、フィオナにしてみてもそうだが、そうやって生まれた子供にはクローンであるという自覚はまるでないはずだ。（もはやクローンと呼べるかどうかも微妙）
それについてはどう考えるべきか。
その子供にリカルドの意思と記憶が備わっていなければ、リカルドの求めた形にはならないような気がするんだが。
もしくは、リカルドには既にアウレオルスのアゾートを継ぐという意識がなくなっていたのではないだろうか？
クローンとしての失敗作である自分の醜さを憎んでいたリカルドは、自分の分身とも言える子供に未来を託したかったのでは・・・？

ちょｗｗこれって普通の親の感覚じゃねーかｗｗｗ

クローンもアゾートも全然関係ねーしｗｗ

これだとあまりにもあれなんで・・・。
五体満足の子供をフィオナに産んでもらい、その子供に自分のアゾートを吹き込んで、リカルドとしての不死を望もうとしたのか？
アウレオルスと同じ考え方で自分の不死を実現しようとしたかったのかもしれないな。

妊婦のフィオナを見下ろすリカルドの目には愛があった・・・・ような気がしなくもない。