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フィオナとの最終決戦の前にダニエラは血の涙を流し、何もしてないのに頭部などからも流血する。 何故だろう? 普通に考えて不思議な現象だよな。
一つの仮説として見解述べるぞ。 人の体は心と別々に考えることは出来ないのは誰もが知ってることだよな。 心の病はそれを包む肉体へも影響及ぼすし、その逆に肉体の傷は心の病にもつながる。 ダニは自らを出来損ないの機械人形だと思い込み、痛みの感覚さえもないという。 だが、果たしてほんとにそうなのか? 彼女も元々は普通の人間だったのだから、そのときには当然痛みも感じただろうし、味覚だって持ち合わせていたはずなんだ。 それがベリ城に連れて来られた後の何らかの要因によって、それらを失い自分は人間ではないという強い暗示にかかっている。 でもさ、そう思い込むのは彼女の精神や心であって、肉体はその思い込みによって感覚がないと錯覚させられているだけに過ぎないはず。 だから、ダニの肉体は気付かない間に恐らくは相当の負担を蓄積しつつ、常に強い負荷の元にさらされてると思うわけだ。 生命の源であるアゾートを持っているフィオナと最終的に対峙したときに、肉体の限界が一気に解放されてしまったんじゃないだろうか? もうすぐ人間になれると心が気付いたときに、肉体もそれに連動して今までの負担を一気に解き放った。 それが出血という形で彼女の体の表面に表れたのではないか。 だから、最後の戦いのときにはダニは痛みを感じていたのではないだろうか? 痛みを知るということが自分は機械ではないんだと気付かせてくれたから、最後ガラスに体を貫かれたときの微笑みにつながるのでは。 本来であれば大量の出血シーンがあってもよかったとは思うが、表現の制限上それができなかっただけかなと考えたり。
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