|
「今度は捕まらないように上手に逃げるんだよ」 と捕らえられていたヒューイを解放したときにフィオナは言っている。 ヒューイはそんなフィオナを一度振り返った後立ち去っていく。 その後フィオナがデビに襲われそうになったとき、立ち去ったはずのヒューイが颯爽と現れデビを撃退。 それからフィオナとヒューイはよきパートナーとして二人で行動を共にするようになる。
ヒューイがフィオナを助けに来た理由の一つに、縛り付けられていた自分を解放してくれたフィオナへの感謝と恩返しの気持があったからだと思う。 ヒューイの運動能力を考えると、解放された後自分ひとりでベリ城から脱出することは容易なことだったのではないか。 それをあえて城内にとどまりフィオナを助けに来た。 動物的な勘でフィオナに危険が迫っていることを感じ取ったんだろうな。 元々人家に飼われていたヒューイだから、人には慣れているだろうし人と犬という関係についても十分に理解しているものと思われる。
ここからは完全に私の想像になるんだが・・・。
ヒューイがフィオナを助けに来た理由にはもう一つあるんじゃないかと思うわけよ。 それは、元々自分が飼われていた家にはフィオナに似た女性がいたんじゃないだろうかってこと。 見た目や年齢、声の感じなど。 自分を飼ってくれていた家族の一人にフィオナに似た女性がいた。 ヒューイはその女性が大好きで、だからこそフィオナを放っておくことができなかった。 それからフィオナに従順に従い自分の危険をも顧みず、フィオナを追跡者たちから救うために走り回った。 そんな気がするんだよなあ。 ヒューイが元々飼われていた家はベリ城からそう遠くないわけだから、ヒューイは自分の家に帰ろうと思えばいくらでも帰れると思うし。
本来はあそこまで身を犠牲にしてフィオナに尽くす必要はなかったんじゃないかと。
まあなんにしてもヒューイはフィオナのことが大好きだったと思う。 私も負けないぐらい大好きだが。
|